ロッキード U-2R
これを作ると決めた時にハタと気が付いた。
俺って高いところ飛ぶ飛行機が好きなんだなって。
プロテウス作って、要塞メカの槍空作ってその次がこれだもん。
あと、うちのラインナップは偵察機も多い。なんでだろう?。
この機体の原型がF−104だって知ったときは結構驚いた。
あんな高速迎撃機とこんなゆ〜っくり飛ぶ機体が兄弟だなんて。
こういうことを書くのはどうかとも思ったが、書いてしまったほうが気が楽なので書いてしまう。
とある掲示板でこのキットの値段が高いって話が出ていて、
インジェクションなら1000円ぐらいだろうと言う事だった。
たしかに20年前に模型が華やかなりし頃の国内メーカーならそうかもしれない。
旧LSのSR−71がそんなくらいだし。
だがこれが今、144のインジェクションになる可能性は限りなく0に近い。
それはなぜか。この144スケールは新たに立ち上がったメーカーのためのスケールといってもいい。
手ごろな大きさで、大型キットの数分の1の予算で新鋭機を作れば話題を呼べるからだ。
そう、あくまでもまだ立体化されていない最新鋭機。
ある程度の機種を製作してメーカーとしてスキルアップしたらもっと大きなスケールへ主力を移していく。
最近だとドラゴンとか、パンダあたりがいい例だろう。ドラゴンも初期は144に熱心だったし、
パンダは現在市場に無いB−1やスーパーホーネットで参戦だ。
そんなメーカーにとって古い、特にゴールデンエイジあたりの機種は商品化の対象外なのだ。
まあ、だからこそ、うちのようなガレージキットメーカーが入り込む余地があるのだ。
ガレージキットメーカーの切り口はインジェクションより早く、マイナー機をフォローである。
たしかにインジェクション化は多くのモデラーの夢である。
だがそのモデラーの数が減ってきている現在では採算を考えると
マイナー機がインジェクション化される可能性はとても低いのだ。
国内メーカーの場合はさらにそうである。
商品の販売ターゲットを国内を対象に商品の形態を決めているので、
採算の基準が高く設定されている。だからハセガワのバルキリーは高いぞ。
その上、国内消費者にとって知名度の低い物は商品化の対象にはならない。
そんな事を考えると「SWEET」のキットがあの価格で押さえられているのは凄い事である。