「 ラーゼフォン」より 1/144 晨星II型

(C)BONES 出渕裕/Rahxephon project

 最初の出会いは「月間ニュータイプ」誌の新番組紹介。
 佐藤道明らしいデザインのイラストがあった。
 要塞シリーズも遙に遠く、艦隊の方も終わっていたので
ひさびさの佐藤道明先生デザインによる架空ジェット戦闘機であった。
造型意欲が燃え上がったが、資料が少ないのでちゃんとした設定画が出るのを待つ。
 でも何所にも設定画が出なかった。
 それでも原型1号は2002年の冬ワンフェス前に経験と勘から
機体全長を25メートルと割り出し2日で作った。
 そしたら月間モデルグラフィック誌において佐藤先生の「ミリタリーパワーオブラーゼフォン」が始まり、
自ら1/72でスクラッチという企画がスタートした。
 そこでB−29と同じくらいって書いていたんで、全長30メートルと決定。
 スクラッチ日記ではスーパーフランカーを芯に製作を進めていたために
真似して144のシーフランカーにそれまで作っていたパーツを貼り付けてみた。
 そしたらMGの写真と似たような感じになったので、そのまま製作を続行。
 これが原型2号なのだが、その後全長28メールってのが
DVDのライナーやらフジTVのHPに乗ったのであちこちを削って、なんのかんので原型完成。
このあたりの事があったんで版権申請時はNONスケールとして申請した。
 しかし出来上がったものの、塗装の段になってはたと困った。
 本編中のディティール書き込みの再現を放棄し、
公開されている設定画レベルの筋彫りのみだったので思いっきり間延びしてしまった。
 版権申請用写真では木星表面のようなカラーリングで迷彩とかしてみたが、
イマイチだったので、国連傘下の組織ということで国連マークを貼ることを決定。
 ただ、一からおこすデザインセンスなんぞ無いもので「妖星ゴラス」から流用を決定。
だが昔買ったゼネプロ1/72用デカールが見つからなくって、
徳島在住の原型師真鍋正一氏に連絡、部分的に残っていたものを借り、
それをベースにデカールを製作。
 同時にTERRAのマークも作った。
 数サイズ作ったのでバランスを見て、機体中央に大きめの国連マーク、
左翼にTERRAマークという配置を考案。まあまあの配置。

 エルフィのリーダー機とグリーンの量産機で多少配置を変えて同時期の塗装ではない感じにしてみた。
 提出用の完成品と展示用完成品3つとかなりの数を作った上、
さらに展示用に1/100時代に製作した要塞メカ「F・Als−X」を
「ミリタリー〜」に登場した晨星I型(偽)に再塗装した。
 「月間ニュータイプ」さんが写真を撮影して帰ったが
そのまんまだとはバレなかったろうか。(絶対バレてるだろう。)
 その余力で同じく要塞メカの「飛電」のジャンクを芯に晨星の部品をはりつけて
ティターニアMkIIbも作ってしまうという強行スケジュール。なんとかなるもんだね。

 夏ワンフェスはなんとかなったけど、それまでに一年分の気力のほとんどを使い果たし、
そのあとはもうダメダメ。
 原型改修は進まないわ、新規原型は進まないわ、年末までにあと3作は無理であった。

 それでその後。
 月間ニュータイプ誌に晨星I型(偽)とII型量産機飛行タイプの写真が、
モデルグラフィック誌にはエルフィ機と量産機地上タイプの写真が掲載。