グラマン E−1B トレイサー

改修個所は本体の一体化とコクピット横の窓と主翼折りたたみ部の分割線の変更。
尾輪パーツ追加。
「航空ファン」誌2002年11月号「PhotoChronicle」に
S−2、C−1、E−1の写真多数。

 アメリカ海軍初の艦上電子戦機。
にゅりょ〜ンとしたレドームがポイント。
 
 あ、ここでワンポイント講座。「艦上機」と「艦載機」って言葉は
よくまぜこぜに使われるけれど本当は違うんだよ。
 空母で運用されるのが「艦上機」。そのほかの艦で運用されるのが「艦載機」。
 
 模型業界にあってゴールデンエイジの航空機は不遇の位置にある。
 この時代の機体は使用期間が短かったり
、本当に秘密兵器だったり、
当時の少年誌はWWIIの加藤隼戦闘隊とかそういうネタが好きで
現用機の特集をあまり組んでくれなかったり、
偶然が幾つも重なり合って大スケールだろうが小スケールだろうが
商品化されていない機体が多い。
 昔、フジミが72でがんばろうとしたもののデモンまで行かなかったし、
それより前、ボークスとかワークもレジンとかでがんばったが続かなかった。
 トレイサーも原型機のトラッカーはハセガワから発売されていたが、
改修個所があまりにも多くて、トレイサーは発売されなかった。
はっきりいって別の機体。
 あの時代の空母甲板を再現するのには必要なのにな。
 まあ、わしもこんな機体があるってことは高校はいってから知ったくらいだからしょうがない。
 ってことで製作開始。
白黒写真が多くってなかなか製作が進まなかったが、商品化後にカラーの資料を入手(泣)。
 原型改修をおこなったが、完成してみるとほとんど差がない。
 プロポーションをいじっていないので当然といえば当然。
 だけど、組みやすさがすごくUP。自分でもおどろいてしまった。

 現在は「マッハ2」からインジェクションが出ているはずだが未見。
 で、2003年6月絶版。しかし、諸事情により更なる原型改修開始。